集中治療
集中治療室(ICU)は、病気やケガで重症の患者が24時間専門的な治療を受ける場所です。
ICUで患者と面会者の健康を守る
面会者の訪れる病院で、患者の安全と健康を確保することは、私たちの最優先事項です。集中治療室での特別な予防措置やその他の安全対策の詳細をご覧ください。
Patient safety in the ICUICUへの訪問
ICUを尋ねて友人や家族と面会することが奨励されています。しかし、この非常に重要な時期に、患者はかなりの治療を要するため、面会に際して柔軟に対応できるよう予定してください。
面会の準備
- ベッドサイドで面会できるのは、近親者(配偶者、パートナー、両親、兄弟、子供、またはサポート役)の2人に限ります。
- 患者のウエルビーイングを考えて、短い時間の面会を頻繁にすることが推奨されます。
- 友人、家族、その他の患者の治療を邪魔してしまう可能性があるため、許可なく入室しないでください。
- ICUへの面会の申込み方法や面会時間は、病院に確認してください。
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退出するよう促されたら退室し、医療チームが患者の移動に使用する両開きドア付近には居ないようにしてください。
ベッドサイドで
ICUは、面会が難しい時があります。色々な音がして、さまざまな機器や技術が使われています。患者やスタッフ、面会者の保護のために守らなければならない規則があるかもしれません。それでも面会は非常に大切であり、見舞う方と見舞われる方の双方にとって意味のあるものです。聞いていただければ、機械や処置について説明いたします。
大切な人の世話をしながらも、ご自身のウェルビーイングを念頭に置いてください。面会中に感じるであろうストレスを管理するために、面会者のためのヒントを読んでください。
大切な人である患者に人口呼吸装置が必要となった場合、患者は話すことができなくなります。それでも、日々の出来事や家族の近況について話したり、社会問題について最新情報を伝えたりすることができます。「はい」や「いいえ」で答えられる質問をしたり、文字を指すのを助けたり、筆談ボードやコミュニケーションボードを使えるよう手伝ってあげましょう。
手を握ったり、優しく触ったりすることは大きな意味があります。新聞や物語を読み聞かせたり、心地よくリラックスして楽しめるような、大切な患者が好きな音楽をヘッドフォンで聞かせてあげましょう。
大切な人に意識がなくても、聞こえたり、感触が分かるもしれません。刺激にほとんど反応しない状態であれば、看護師が知らせてくれます。
大切な人の状況について、最新情報を入手するにはどうすればいいですか?
私たちは、患者の家族にできる限り情報を提供することを目指しています。家族が特定した1人のキーパーソンに連絡を取るというやり方をしています(詳細は下の青いタブをご覧ください)。
入院が長びく場合は、医師が最新情報を提供し、家族と定期的に話し合いを持つよう最善を尽くします。ICUでは多くの医学的な問題が進行中であるため、予め決めた時間に常に対応できないことがありますのでご留意ください。
患者を理解できる情報を提供してください
患者が呼吸管を装着していて、言葉で自分の意思を表示できないと、イライラすることがあります。ベッドサイドにある「All About Me」のポスターに記入してください。コミュニケーション用のツールが用意されています。病院スタッフがそれを使用するように伝えてください!
ICUから出る
患者の状態が改善したら、特別治療室、ステップダウンユニット(中度治療室)、または直接、病棟に移送されます。ICUで患者の医療に関わった人(外科医、心臓、肺の医師など)の一部は、病棟でも診療してくれます。
移送はケースバイケースなので、治療や面会時間が変わる場合があります。こうした変更によってストレスを生じることがあるため、できれば移送先を見学して、慣れていただくことをお勧めします。
予期される事柄
- 高度医療のレベルが下がります。
- 1人の看護師が受け持つ患者数が多くなります。
- 日常のケアに家族がもっと関与するようになることもあります。
- 相部屋になり、面会の制限が緩和されることがあります。
- 退院に重点を置いたケアになります。
大切な人に起こる可能性のある事柄
重篤な病気の一時的な副作用として次のような症状を経験することがあります。
- 疲労
- 気分と睡眠パターンの変化
- 混乱と認識の低下
- 記憶喪失
- 外見の変化