患者情報へのシームレスなアクセスが患者ケアを向上
2022年11月、バンクーバー・ジェネラル・ホスピタル(Vancouver General Hospital, VGH)と、Joseph and Rosalie Segal and Familyヘルス・センター、Willowパビリオン、50以上の優先クリニックを含むキャンパスで、CST Cernerという新しい電子カルテシステムへの移行が行われました。
臨床・システムトランスフォーメーション(Clinical and Systems Transformation, CST)は、VCHとそのパートナー組織であるプロビデンス・ヘルス・ケアと州保健サービス局で、ほとんどが紙であったカルテを一元化された電子カルテシステムに移行して、患者ケアの安全、質、一貫性を改善することを目的とした複数年プロジェクトです。このプロジェクトは、BC州史上最大規模の医療プロジェクトであり、施設や組織を越えて電子化された患者のカルテにすぐにアクセスし、より効率的に医療が提供できるようになります。
VGHでCSTに移行するためのトレーニングや準備には、綿密な準備と計画を要しました。
1万人以上のスタッフと医療スタッフが
オンラインおよび対面でのトレーニングを受け、数百台の新しい車輪付きのポータブルワークステーションとそれをサポートする技術機器が投入され、電子化の開始に備えて数千の患者カルテが移行されました。
VGHでの導入は、BC州はもとより、北米におけるCST Cernerの使用の中でも最大規模のものです。患者には、薬の安全性の向上、統合的なアプローチによる一貫性のある治療、結果や薬物療法への迅速なアクセス、診察時に同じことを繰り返し伝えたり重複する検査が省けることによる時間短縮などのメリットがあります。
VGHは、ライオンズ・ゲート・ホスピタル、スコーミッシュ・ジェネラル・ホスピタル(Squamish General Hospital)、ウィスラー・ヘルス・ケア・センター(Whistler Health Care Centre)、ペンバートン・ヘルス(Pemberton Health)、シーシェルト・ホスピタル(Sechelt Hospital)、トーテム・ロッジ(Totem Lodge)、ショーンクリフ・インターミディエート・ケア・ホーム(Shorncliffe Intermediate Care Home)、スマック・プレイス(Sumac Place)など、すでにCST Cernerに移行しているVCH施設の仲間入りをしました。