文化的に安全なケアの共同提供
先住民の利用者に卓越したケアを提供するための第一歩は、謙虚さと協力の文化です。
先住民族には、医療と癒しの伝統という豊かな歴史と文化があります。VCHはそれを大切にし、各ネーションやコミュニティ固有のニーズに応えるために、医療制度に統合する努力をしています。私たちは、先住民のコミュニティやパートナー組織と協力し、より包括的でインパクトのあるケアの構築に貢献できることを嬉しく思います。
名誉なことに、VCHはTla'amin First Nationと覚書(Memorandum of Understanding, MOU)の締結させていただくことができました。VCH管轄地域内の少なくとも7つのネーションが同様の関心を表明しています。また、ブリティッシュコロンビア州のメイティネーションとの間で基本合意書(Letter of Understanding, LOU)を締結しました。これは、当地域のメイティ固有の医療サービスを提供するための、重要なマイルストーンです。
VCHのLOUとMOUは、これまでのファーストネーション、メイティ、イヌイットの各コミュニティとのつながりや、和解と先住民族の権利を擁護する、VCHのコミットメントの自然な進展を反映するもので、それぞれの地域社会でVCHがヘルスケアを推進するためのアプローチを定義して、基本となる指針を示し、相互の優先順位を明らかにします。これにより、私たちのパートナーシップに一貫性のある、協調的かつ慎重なアプローチを確立します。VCHがサービスを提供するファーストネーション、メイティ、イヌイットのコミュニティとのパートナーシップが進展するにつれ、有意義な協力と意思決定の共有の機会が増え、そのコミュニティの先住民族がコミュニティ医療サービスの設計と提供について、より重要な役割を担うことができるようになります。
"私たちは、現在多くの先住民族コミュニティに存在する健康上の不公平に対処するために、ファーストネーションのパートナーから学び続けていきます。VCHのこの取り組みは、先住民族との継続的な和解への道の一部です。"
– Vivian Eliopoulos, バンクーバー・コースタル・ヘルス代表兼
先住民の利用者向けの、文化的に安全なケアの選択肢を増やすために、多様なパートナーネットワークも拡大しています。
昨年私たちは、バンクーバーのダウンタウンイーストサイドに住み薬物を使用する妊娠中の先住民族に、人種差別のない、トラウマに配慮した、文化的に安全なケアを提供するために、シーウェイ(Sheway)と提携しました。シーウェイでサービスを利用する人の3分の2以上が先住民であると自認しています。私たちはシーウェイと協力して、先住民族のアートや文化、先住民に配慮したプログラム作りや、チームメンバーと協力することで、子供や家族が利用できる体験や支援を向上していきます。私たちにとっては、ケアや支援を求める先住民コミュニティのメンバーの全員に、安全で歓迎されていると感じてもらうことが非常に重要です。