若者のための精神症早期支援サービスの拡充
2022年、VCHは早期精神症介入(Early Psychosis Intervention, EPI)プログラムを拡大して、利用者と家族により身近なケアを提供しました。バンクーバー、リッチモンド、コースタルの各地域で、精神症(psychosis)の初期症状の見られる13歳~30歳の若者を対象に、EPIの専門サービスの提供を開始しました。
精神症(psychosis)とは?
人の脳に影響を与える、治療可能な病気です。
精神症の徴候や症状にはどのようなものがありますか?
精神症を病んでいる人は、一部現実が分からなくなります。つまり、時々、現実のものと頭の中のものの区別がつかなくなり、認識、思考、信念、行動が変わってしまうのです。
精神症は早期介入があるとより良い結果が得られる可能性が一段と高くなり、生活の質の向上が期待できます。
精神症の原因はさまざで、それぞれ異なる症状が現れます。初期症状のある方は、複数分野対応のチームが提供するVCHの包括サービスとケアを利用できます。より多くの地域に専門のEPIチームを置くことで、患者中心のケアや支援にアクセスしやすくなります。
精神症は早期介入があるとより良い結果が得られる可能性が一段と高くなり、生活の質の向上が期待できます。迅速に助けを得られると、明確な思考能力を取り戻し、目標向かって再び取り組み、発達基準を達成し、社会的孤立、うつ病(depression)、自分や他人を傷つける潜在的リスクを減らすことができます。
EPIチームは、精神科医、看護師、ソーシャルワーカー、作業療法士、臨床カウンセラー、リハビリテーションスタッフ、ピアサポートワーカー(peer support worker)で編成されています。
各チームは協力して、評価、ケアプラン、投薬管理の提供に加え、患者が就学、就職など健康的なライフスタイルを維持するために目標を設定する支援を行います。
EPIプログラムは、個人と家族がケアのパートナーであることを認識し、家族が悩みを共有し、精神症の症状について学び、大切な人をサポートする新しい方法について話し合うための心理教育や安全な空間も提供しています。
2022年に, 454人がVCHの3つの地域、バンクーバー、リッチモンド、コースタルでEPIサービスを利用しました。