真実と訓練を通じた和解への取り組み
私たちは、先住民(Indigenous)利用者の方々とのヘルスケアのあらゆる段階での関わり方について、その改善を継続的に続けています。
オンラインでの最初のクリックから施設内の医療ケアに至るまで、私たちとの接触の一つ一つが先住民(Indigenous)患者さんの体験となるため、意思の疎通と、異文化に対するスタッフの理解と対応能力が重要になります。
先住民文化安全(Indigenous Cultural Safety : ICS)チームは、私たちのスタッフ、医療スタッフ、最前線の労働者たちにICS Hummingbird教育プログラムを継続的に提供しています。Hummingbirdプログラムは、オンライン学習4時間と対面式集中トレーニング6時間で構成される4レベルのICSカリキュラムの最初のレベルです。昨年、ICSチームと先住民(Indigenous)健康研究チームはVGH救急部門と密接に協力して、Hummingbirdプログラムの実施と成果の評価を行いました。同プログラムは、多数の看護師、登録事務員、関連する医療専門家に提供されました。予備調査の結果では、医療提供者の理解、態度、行動が改善されたことが示されています。
2022年には、Hummingbirdプログラムのオンライン自習モジュールへのアクセスを拡大しました。その結果、5,000人以上のVCH従業員がこのトレーニングを修了し、その数は増え続けています。私たちは、ICSのトレーニングによって医療提供者の文化的能力を高め、先住民(Indigenous)患者さんおよびご家族のケアと治療の成果を向上させることができると確信しています。
"私たちは、植民地化と、それが先住民(Indigenous)の心身の健康に及ぼす影響について学ぶ機会を提供することに尽力しています。" - ブリタニー・ビンガム, バンクーバー・コースタル・ヘルス、リサーチ・ディレクター
私たちは、先住民(Indigenous)患者さんに一体感を感じていただくため、その文化を尊重した表現を使うよう言葉遣いにも気配りしています。用語の世界標準や「先住民(Indigenous)の権利に関する国連宣言」に従い、英語のAboriginal(アボリジナル)という用語をIndigenous(先住民)に置き換えることもその一環です。先住民(Indigenous)の文化的安全性の向上は、サービス面だけにとどまりません。先住民(Indigenous)にとって重要な言葉を認識・尊重し、私たちはTla’amin Nationと密接に協力して、旧Powel River総合病院の名前を改名しました。Tla'amin Nationから「共に働く」という意味の「qathet」という名称をVCHに贈っていただき、2022年7月25日、Powel River総合病院は、qathet 総合病院として生まれ変わりました。