人種差別に反対する組織づくり
先住民、黒人、有色人種に対する人種差別や偏見は、医療制度の中で根強く残っており、深刻な被害につながっています。人種差別や差別のない医療サービスを受ける権利はすべての患者、利用者にあります。
VCHは、意味のある制度的な変革の必要性を認識し、人権と健康の公平性に焦点を当てた持続可能な改善に取り組んでいます。VCHでは2022年に、先住民の文化的安全性を統合し、より公平、多様、包括的なケア提供の促進活動を強化するために、反人種差別プログラムを開始しました。
プログラムの目標
- 人種差別があることを認め、それに対処、非難し、患者、利用者、住民が人種差別や差別のない安全で質の高いヘスルケアを受けられる環境を作る。
- スタッフや医療スタッフが、上層部から完全な支持を得ているという認識に基づき、自信を持って人種差別に反対する発言をし、差別が起こったときに対処できる環境を作る。
反人種差別プログラムの構築は、スタッフや医療スタッフとミーティングを実施し、実体験を理解し、安全への障壁について話し合い、人種差別に反対する組織になるためにできるアクションについて意見を出してもらう働きかけから始まりました。
次の段階では、重点的に患者、利用者、地域のパートナーなど、外部へ働きかける予定です。
これらの働きかけから得られた意見は、VCHの包括的な「反人種差別アクションプラン(Anti-Racism Action Plan)」に反映され、人種差別に反対する組織への変遷を後押しします。人種差別がどのように起こり目撃されるのか、人種差別がサービスの提供やヘスルケアの利用に与える影響、それを報告する、または説明責任を取る際の安全性や信頼性の改善方法を理解することが私たちの目的です。今後数年間、こうしたアクションの結果から判明した改善点は公開される予定です。